【導入事例】キャリアを考えることを習慣化させる新入社員研修

実施企業様のキャリア制度と関連させ、新入社員が戦略的にキャリアを考えることを習慣化させるキャリアストーム研修を実施させていただきました。

１．「キャリアストーム」導入の背景

　実施企業様は、今までも中堅～幹部まで全階層にキャリア研修を導入しておられるのですが、今年は新入社員にもキャリア研修を提供したいとご相談いただきました。新入社員にはぴったりの教材としてキャリアストームをご提案したところ、「キャリアを考えることを習慣化させるのによいきっかけになるのではないか」、との評価を頂き導入に至りました。

２．キャリアストームのカリキュラム

　まず別日で研修をしていた「社会人基礎力」の振り返り講義をして、キャリアストームにつなげました。ゲームの中で架空の人生を疑似体験したのち、自身のキャリアについて考える時間をとりました。
　全体を通して特に心掛けたことは、会社としても、従業員の皆さんがキャリアを戦略的に考えることを求めているのだということをしっかりと伝えるようにしたことです。当該企業様のキャリア制度と関連させてフィードバックしたり、WillやCanの明確化の際、会社が定義しているIT人材マップを紹介したりするなどの工夫をしました。

３．研修風景

　キャリアストームでは、ゲームの最後の情報共有のときにはじめて自分の状況が語られるケースも多いのですが、今回は期ごとの結果が出るたびに自分の状況をオープンに語る場面が多く見られました。コミュニケーションの多い、良い雰囲気での研修実施となりました。
　ゲームの中で起業した人は12人中3人、フリーランスを目指した人が２人と、会社員以外の人生を選んだ人が多かったことも今回の特徴です。フリーランサーの二人は若いうちに最大限スキルを高めて独立を狙うという同じルートを辿りましたが、健康診断でひとりは病気に、もうひとりはさいころの出目でなんとか病気は免れたものの大事にしたかったはずの家族との時間は持てず、満足のいく人生にはなりませんでした。時間の配分をリアルに考えたいとしみじみ語っていたのが印象的でした。
　また、「〇〇社（ゲーム中の会社）がやばくなる気がする、次は倒産する気がする」と予測しながらプレイされていた方もいました。予測の理由を後で訊ねましたが、「予感」との回答で、Z世代の勘の良さを目の当たりにしました。その方は予測した通りに手を打って、いつもねらい通りの仕事を手に入れ、着実にキャリアを歩み、最終評価も1位を獲得されていました。戦略的にキャリアを積む見本のようだと他のメンバーからも感心されていたほどです。

４．研修の効果

　ご参加いただいた新入社員の皆様からは学べたこととして、多様な振り返りが寄せられました。挑戦や努力を重ねることの大切さや、自分自身を知ることの重要性を実感していただけたようです。活発なコミュニケーションの中で、人によって価値観が異なることや人の行動理由を知ることの大切さを学んだとの声もあり、新社会人として大切な気づきも得られたようです。

キャリアを積むために挑戦を重ねることが大事だと感じた 。

価値観が人によって大きく異なるのがおもしろかった。リスクを時にはとることで、豊かな人生を歩むことができる 。

将来に対する軸をしっかりし、それに向かって努力を行っていくことの重要性を学んだ。

自分の選択次第で人生は大きく変わることに改めて気づきました 。

自己分析は、研修で行った質問形式のやり方やゲーム形式の手法を使って深堀りしなければ、意外と詳細にわからないものだと感じました。自分のことを知るのは社会人として、そして人間として大事なことであり、時々自分を見つめなおすのは自らの人生における今後を考える上で重要であるため、定期的にやってみようと思いました 。

価値観のすり合わせは大切だと感じた。人によって全然違うことを理解しておくことはとても大切だと感じた。また、人の行動理由を知ることも大切であると感じた。

　その他にも、次のような感想が寄せられました。「自分の持つ大事な価値観をあまり考えてこなかった方同様に、キャリアプランをあまり考えてこなかった方に勧めたい」「どの年齢の人にとってもキャリアを考えるいい講習になると思います。大変楽しかったです」「就職を考えている人にはもちろん、これからの人生を考えたい人にすすめたい」など。継続的にキャリアを考えるためのよいツールとのご認識をいただけたようです。

株式会社ケイキャリアパートナーズではキャリアストーム研修を承っています。
ご興味があればぜひ下記よりお問合せください。
お問い合せ先：https://www.kcp-seminar.com/