【導入事例】参加者のコミュニケーションを促進し社会人意識を醸成する内定者研修

研修実施:明治安田システム・テクノロジー株式会社
業種 :情報通信業
受講者 :内定者
時間 :3時間
当社の内定者を対象に、コミュニケーション促進やキャリア意識向上を目的として、集団でのキャリアストーム研修を実施しました。
1.「キャリアストーム」導入の背景
当社では、毎年数十名の新卒社員を採用しており、入社前の準備として、研修を兼ねた内定者懇親会を開催しています。これまでは採用担当者が企画したグループワークを実施していましたが、内定者にとってより充実した学びの場にしたいという考えから、キャリアストームを導入することにしました。
キャリアストームは、内定者同士がコミュニケーションをとりながら楽しめるゲームであると同時に、社会人としての意識やモチベーションを向上させる効果も期待できるため、内定者懇親会に最適だと考えました。
2.キャリアストームのカリキュラム
今回は40名近くという大人数での集団形式で実施しました。キャリアストームでは初めての集団形式での実施だったため、本部と相談しながら運用方法を検討し、かなりのご支援をいただきました。
当日の進行は、セミナールーム前方にそれぞれの会社ブースを設け、参加者が応募書類を持って集まる形式でした。先輩社員にも協力を仰ぎ、各会社ブースに1名ずつ先輩社員を配置して、応募書類の審査と採用人数の管理をお手伝いいただきました。採用の場合は給与等を記載した「給与明細」を手渡し、採否をわかりやすくするとともに、参加者が働くことへの期待を持てるよう工夫しました。
全体を通して意識したのは、今回の内定者研修の目的である、内定者同士のコミュニケーションの促進です。ゲームは1人ずつプレイしましたが、コミュニケーションを自然に引き出し円滑に進行するため、4~5人のグループ形式で座席を配置しました。同じグループ内でルールの確認や雑談をしながら進行できる形とし、交流を深める場とすることを意識したためです。
3時間の研修時間内で5期まで進行し、全体で振り返りと結果発表を行いました。
[講 義] キャリアストームの意義とルール説明
[ワーク] 自己診断
[ゲーム] 練習
[ゲーム] キャリアストーム1~5期
[ワーク] 結果発表、振り返り、まとめ
3.研修風景
グループ形式の座席としたことで、自然と参加者同士で励ましたり、慰めたり、称賛し合う場面が多く見られました。「景気動向」を発表するたび、歓声や驚きの声が上がり、大いに盛り上がったのが嬉しいポイントでした。また、グループ内でルールの確認をし合ったり、お互いに声をかけて助け合いながらプレイする様子が見られました。研修の開始時には初対面の緊張感が感じられましたが、すぐに雰囲気が和らぎ、打ち解けて交流する姿がとても印象的でした。参加者同士のコミュニケーションが活発で、非常に良い雰囲気の中で研修を進めることができたと思います。
ゲームでは、A社に求人が集中する一方、B社はあまり人気がない状態が続き、応募に偏りがありました。この傾向はゲーム終了まで変わらず、応募があまり分散しなかった点が特徴です。その中でも、戦略的に「管理」スキルに集中投資して20代でB社管理に応募してきた方もおられ、戦略の巧みさが際立っていました。
会社ブースで応募書類の審査を担当した先輩社員も楽しみながら実施しており、「おもしろそう」「自分もやってみたい」といった声が上がっていました。内定者と先輩社員もゲーム進行において協力することで、自然に交流できる場となりました。
4.研修の効果
ご参加いただいた内定者の方々の感想として、長期的な視点で今後のキャリアを考え、自分自身の成長のため計画的に行動していくことの重要性を認識したという感想が多く寄せられました。この研修を通じて、内定者自身がキャリア構築への意識を深めると同時に、社会人として必要な行動やスキルを考えるきっかけとなったようです。
また、何よりも大きな成果として、内定者同士が積極的にコミュニケーションを取れたことが挙げられます。ゲームを通じた交流が、入社後のスムーズな適応や、チームワークの構築につながってほしいです。
社会人として必要な意識や行動を学べると同時に、参加者同士の仲間意識を育む場ともなり、大変有意義な内定者懇親会となりました。
参加者の声

ゲームではありますが、ハプニングが起こったり、会社の業績が大きく変化していたりと、人生でも起こりえることをゲームで体験できたことが勉強になりました。その年ごとに状況が大きく変わっていたので、臨機応変によく考える必要がありましたが、実際でも同様に変化する状況に対応していかなければならないだろうと感じました。

自身の将来について、意欲的に考えながら行動することの重要性を学ぶことができました。現状維持ではなく、どのように行動すると未来をより良くできるのか、計画的に取り組んでいきたいと考えるようになりました。

自分の理想とするキャリア形成をするには、長期的な視点が必要だという気づきがありました。先のことが分からない中で自分が何を大切にしていきたいのかを考える機会となりました!先の事を見通しながら、今の行動をしていかなければならないことに改めて気付かされました。

未来が不確定であるかぎり、自身と周囲の状況を把握し柔軟に判断を下していくのがキャリア形成における望ましい態度なのだと気づけた。

有限である時間の使い道を改めて考えることができました。
今回は初めての試みでしたが、ねらい通りの回答が多く、改めてキャリアストームのコンテンツとしてのパワーを感じました。
今後も運営や説明のしかたなどブラッシュアップをしながら活用できればと考えています。